コーヒーが酸っぱい・苦いのはなぜ?世界チャンピオン粕谷哲さんが実際に検証した「真っ先に見直すべき条件」

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☕ 「なぜか毎回酸っぱくなる」「どうしても苦くなってしまう」——ハンドドリップをしていると必ずぶつかるこの悩み。ワールドブリュワーズカップチャンピオンの粕谷哲さんが、昔から言われている定説を実際に検証しながら「真っ先に見直すべきこと」を教えてくれた動画をご紹介します!

📺 今回紹介する動画

2016年ワールドブリュワーズカップ初のアジア人チャンピオンで、「4:6メソッド」の考案者としても知られる粕谷哲(TETSU KASUYA)さんが2026年5月に公開した最新動画です。約25分の検証動画で、コーヒーの味がうまくコントロールできない方に向けて、実際に検証を行いながら改善のポイントを丁寧に解説してくれています。

「昔から言われている定説を実際に試してみた」というアプローチが特徴で、感覚や経験則ではなく、実験と検証に基づいた説明になっているのが粕谷さんらしいところです。


😟 あなたはどっち?酸っぱい・苦いの原因を整理しよう

コーヒーの味の問題は大きく2つに分かれます。

  • 酸っぱすぎる:コーヒーの酸味が強く出すぎている状態。「未抽出」とも呼ばれ、成分が十分に抽出されていないことが多い
  • 苦すぎる・えぐい:雑味や過度な苦味が出ている状態。「過抽出」とも呼ばれ、抽出しすぎていることが多い

「酸っぱいのが嫌だからお湯を多くした」「苦いのが嫌だからお湯を少なくした」——こういった直感的な調整がうまくいかないことが多いのは、実は見直すべきポイントが別のところにあるからです。粕谷さんの動画はまさにその「本当に見直すべき条件」に焦点を当てています。

💡 コーヒーの味は「抽出率」によって決まります。抽出率が低い(成分が少ない)と酸味が強く、抽出率が高い(成分が多い)と苦味・えぐみが出やすくなります。


🔍 検証①:お湯の温度と味の関係

コーヒーの味に影響する要素のなかで、粕谷さんが真っ先に取り上げるのがお湯の温度です。

一般的に言われているのは「温度が高いほど抽出が進みやすく、低いほど抽出が控えめになる」という定説です。粕谷さんはこれを実際に検証し、温度による味の変化を確認しています。

酸っぱいと感じたら → 温度を上げてみる

コーヒーが酸っぱすぎると感じるとき、原因の一つとしてお湯の温度が低すぎる可能性があります。温度が低いと成分が十分に抽出されず、酸味だけが際立って感じられることがあります。90〜93℃を目安に、少し温度を上げてみることで改善する場合があります。

苦い・えぐいと感じたら → 温度を下げてみる

逆に苦味やえぐみが強すぎると感じるときは、お湯の温度が高すぎることが原因の一つです。温度を下げることで過抽出が抑えられ、すっきりした味わいになります。深煎りの豆には83〜88℃程度の低め温度がおすすめです。

症状温度の目安理由
酸っぱすぎる高め(90〜93℃)抽出が進み成分をしっかり引き出す
苦い・えぐい低め(83〜88℃)過抽出を抑えて雑味を減らす

⚙️ 検証②:挽き目(グラインドサイズ)の影響

温度と並んで粕谷さんが重視するのが挽き目(グラインドサイズ)です。コーヒー豆の挽き方の粗さ・細かさが、抽出のスピードと効率に直結します。

酸っぱいと感じたら → 細かく挽く

挽き目が粗すぎると、お湯と粉の接触面積が小さくなり、成分が十分に抽出されません。結果として酸味が強く出やすくなります。少し細かく挽くことで抽出量が増え、バランスのとれた味わいに近づきます。

苦い・えぐいと感じたら → 粗く挽く

挽き目が細かすぎると、成分が過度に抽出されて苦味・えぐみが出やすくなります。少し粗く挽くことで抽出スピードが落ち、すっきりした仕上がりになります。

💡 粕谷さんのアドバイス:「一度に複数の変数を変えないこと」が大原則。温度と挽き目を同時に変えると、どちらが効いたかわからなくなります。1回に1つだけ変えるのが調整の鉄則です。


⏱️ 検証③:抽出時間の管理

「お湯を注いでから落ち切るまでの時間」=抽出時間も、味に大きく影響します。

一般的な目安として、一杯分(150〜200ml)の抽出は2分30秒〜3分程度が適切とされています。これより短いと未抽出(酸っぱい)、長すぎると過抽出(苦い・えぐい)になりやすいです。

粕谷さんが動画で強調するのは、抽出時間はタイマーで毎回計ること。「なんとなく」で淹れていると、毎回時間がバラバラになり、味が安定しません。タイマーを使うだけで再現性が大幅に上がります。


💧 検証④:実は見落としがちな「水」の影響

粕谷さんの動画で特に印象的なのが、水の硬度(ミネラル含有量)が味に与える影響についての言及です。

日本の水道水は基本的に軟水ですが、地域によって硬度が異なります。ミネラルが多い硬水はコーヒーの成分を引き出しにくく、反対に軟水は抽出が進みやすい特徴があります。

粕谷さんが世界大会で使用した水として動画内でも紹介されているのが「白神山地の水」。軟水の中でもコーヒーの抽出に適した硬度を持つとされており、家庭でも手に入りやすいため試してみる価値があります。

水を変えるだけで味が変わることは意外と多く、「温度も挽き目も変えたのにうまくいかない」という場合は水を見直してみるのも一つの手です。


📋 まとめ:酸っぱい・苦いを改善する4つのチェックポイント

チェックポイント酸っぱい時苦い時
① お湯の温度⬆ 上げる⬇ 下げる
② 挽き目🔽 細かく🔼 粗く
③ 抽出時間⬆ 長くする⬇ 短くする
④ 水の硬度軟水(白神山地の水など)を試す

⚠️ 重要:調整は1つずつ行うこと!複数の変数を同時に変えると、どれが効果的だったかわからなくなります。1回の調整で1つだけ変え、次の一杯で結果を確認してから次のステップへ進みましょう。


🎤 まとめ:「定説の検証」が一番の学びになる

粕谷さんのこの動画が特別なのは、「こうすべきだ」という結論を押しつけるのではなく、「実際に試して確認してみよう」というスタンスで進んでいることです。コーヒーの抽出は「正解」がひとつではなく、豆・水・道具・環境によって最適解が変わります。

大切なのは「なぜこの味になったのか」を考える習慣を持つこと。酸っぱいとき・苦いときに何を見直すべきかがわかれば、どんな豆でも自分好みの味に近づけていけます。

「毎回違う味になってしまう」「なんとなく淹れているけどうまくいかない」と感じている方は、ぜひ動画を参考に一度じっくり調整してみてください☕

▶️ YouTubeで動画を見る

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