☕ 「コーヒーをもっとおいしく淹れたいけど、何から変えればいいの?」そんな疑問に、世界バリスタチャンピオンが6つのコツで答えてくれた動画をご紹介。道具を買い直さなくても、今すぐ実践できることばかりです。
📺 今回紹介する動画
2014年にアジア人初のワールドバリスタチャンピオンとなった井崎英典(いざき ひでのり)さんが、著書「世界一美味しいコーヒーの淹れ方」をもとに自ら実演した動画です。ダイヤモンド公式チャンネルが2020年に公開したもので、現在も多くのコーヒー初心者・中級者に支持されています。
井崎さんは2012年に史上最年少で日本バリスタチャンピオンシップを制し、2014年に世界の頂点へ。現在はQAHWA(カフワ)代表として、マクドナルドジャパンの「プレミアムロースト」監修や中国最大のコーヒーチェーン「Luckin Coffee」の品質管理など、グローバルに活躍するコーヒー界のカリスマです。
☕ コツ① 豆は「新鮮なもの」を選ぶ
おいしいコーヒーの大前提として、井崎さんが真っ先に挙げるのが豆の鮮度です。コーヒー豆は焙煎した瞬間から酸化が始まり、時間の経過とともに風味が失われていきます。
目安は焙煎から2〜3週間以内。スーパーの棚に並んでいる豆は焙煎日が不明なものも多いため、できれば焙煎日が明記されたスペシャルティコーヒーの専門店で購入するのがおすすめです。
💡 「どんなに淹れ方が上手くても、豆が古ければおいしくならない。鮮度は最初の、そして最大のポイントです」
🌡️ コツ② お湯の温度は「92℃前後」が基本
コーヒーの味に大きく影響するお湯の温度。沸騰したお湯をそのまま使うと温度が高すぎて雑味が出やすく、逆に低すぎると旨みが抽出されません。
井崎さんが推奨する基本温度は92℃前後。ただしこれはあくまでも基準値で、豆の焙煎度によって調整が必要です。
- 浅煎り(ライトロースト)→ 高め(93〜95℃):しっかり熱を加えて旨みを引き出す
- 中煎り(ミディアムロースト)→ 基本(90〜93℃):バランスよく抽出
- 深煎り(ダークロースト)→ 低め(83〜88℃):苦みや雑味を抑える
温度計がない場合は、沸騰後に1〜2分置くと約90℃前後になります。
⚖️ コツ③ 豆とお湯の「比率」を守る
味のブレをなくすために欠かせないのが分量の管理です。井崎さんが提示する基本比率はコーヒー豆10g:お湯150ml(約1:15)。
この比率を土台にしながら、好みに応じて調整していきます。
- 濃いめが好き → 豆の量を少し増やす(例:12g:150ml)
- 薄めが好き → お湯を少し増やす(例:10g:180ml)
毎回同じ比率で淹れることで、「なぜこの味になったか」が明確になり、調整もしやすくなります。スケール(はかり)を使って毎回計量するのが、おいしいコーヒーへの一番の近道です。
💧 コツ④ 「蒸らし」で旨みを引き出す
ハンドドリップで見落とされがちな重要工程が蒸らしです。最初に少量のお湯(粉全体が湿る程度)をゆっくりと注ぎ、30〜40秒ほど待ちます。
この蒸らしの工程で、コーヒー粉に含まれる炭酸ガスが放出され、その後のお湯が粉全体に均一に浸透しやすくなります。蒸らしをしないと、お湯が粉を均等に通らず、抽出にムラが生じてしまいます。
蒸らし後に粉がふっくら膨らんでいれば、新鮮な豆を使えている証拠。逆に膨らまない場合は豆の鮮度が落ちているサインです。
💡 「蒸らしはコーヒーを美味しくするための”準備運動”。この30秒を惜しまないことが、味の差に直結します」
🫗 コツ⑤ お湯は「細く・ゆっくり・中心から」注ぐ
蒸らしが終わったら、いよいよ本抽出です。井崎さんが強調するのは注ぎ方の3原則:細く・ゆっくり・中心から。
細く注ぐ理由は、お湯の勢いが強いと粉が激しく撹拌され、雑味成分まで引き出されてしまうから。細口ケトルを使うことで自然と細く注げます。
ゆっくり注ぐのは、コーヒーの粉とお湯が触れている時間(接触時間)を十分に確保するため。急いで注ぐとお湯が粉を通過する時間が短くなり、薄い仕上がりになります。
中心から注ぐのは、粉全体に均等にお湯を行き渡らせるため。中心に注いだお湯が自然と外側へ広がります。ただし、ドリッパーの端(縁に近い部分)には直接お湯をかけないように注意しましょう。
⏱️ コツ⑥ 抽出時間は「2分30秒〜3分」を目安に
一杯分(150〜200ml)のコーヒーを抽出する目安時間は2分30秒〜3分。これより短いと未抽出(薄い・酸味強め)、長すぎると過抽出(苦い・えぐみ)になりやすいです。
タイマーを使って毎回計ることで、抽出時間のブレをなくすことができます。「なんか今日は味が違うな」というときは、抽出時間が変わっていることが原因の一つです。
| 症状 | 原因の可能性 | 対処法 |
|---|---|---|
| 薄い・水っぽい | 抽出時間が短い・挽き目が粗い | 細かく挽く・ゆっくり注ぐ |
| 苦い・えぐい | 抽出時間が長い・温度が高い | 粗く挽く・温度を下げる |
| 酸っぱすぎる | 温度が低い・蒸らし不足 | 温度を上げる・蒸らしを長めに |
📋 6つのコツ・まとめ一覧
| No. | コツ | ポイント |
|---|---|---|
| ① | 新鮮な豆を選ぶ | 焙煎から2〜3週間以内が目安 |
| ② | お湯は92℃前後 | 焙煎度に合わせて調整する |
| ③ | 豆とお湯の比率を守る | 基本は10g:150ml(1:15) |
| ④ | 30〜40秒の蒸らし | 旨みを引き出す準備運動 |
| ⑤ | 細く・ゆっくり・中心から注ぐ | 雑味を出さず均一に抽出 |
| ⑥ | 抽出時間は2分30秒〜3分 | タイマーで毎回管理する |
🎤 まとめ:今日から変えられることが6つある
井崎さんが伝える6つのコツは、どれも特別な道具を必要としない、今すぐ実践できることばかりです。鮮度・温度・比率・蒸らし・注ぎ方・時間——この6つを意識するだけで、毎日のコーヒーが別物になるかもしれません。
高校中退からバリスタの道へ進み、史上最年少で日本一、そして世界一へ——井崎さんの軌跡は、コーヒーへの真摯な向き合い方がそのまま結果につながった証明です。その井崎さんが「誰でもできる」と言うのだから、試さない手はありません。
ぜひ動画で実演をチェックして、明日の一杯から実践してみてください☕


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