【保存版】コーヒーの歴史を徹底解説!ファーストウェーブから最新の「フォースウェーブ」まで、世界と日本の違いとは?

珈琲雑学

コーヒー好きなら一度は耳にしたことがある「サードウェーブ」という言葉。しかし、具体的に何が「第1」で、今何が起きているのかを詳しく知る人は少ないかもしれません。

この記事では、コーヒー業界における**「ファーストウェーブ」から最新の「フォースウェーブ」までの歴史**を、世界と日本の文脈の違いに触れながら分かりやすく解説します。

1. ファーストウェーブ:量産と手軽さの時代(1900年〜1950年代)

ファーストウェーブは、コーヒーが**「安価で手軽な日常の飲み物」**として世界中に広まった時代です。

世界の動き: 1900年頃、アメリカのヒルス・ブロス・コーヒーが世界初の「真空パック」技術を開発し、コーヒーを鮮度を保ったまま遠方へ運ぶことが可能になりました。さらに1938年には「ネスカフェ」が登場し、インスタントコーヒーが爆発的に普及しました。

日本での展開: 日本では1877年に正式な輸入が始まり、1888年には日本初の喫茶店「可否茶館」が誕生しました。しかし、第二次世界大戦中の1941年に輸入が完全に停止。そのため、日本におけるファーストウェーブは、1950年の輸入再開後の高度経済成長期に起こった「喫茶店ブーム」を指します。

象徴的なキーワード: 真空パック、インスタントコーヒー、喫茶店ブーム、UCC、キーコーヒー

2. セカンドウェーブ:品質向上と「空間」の時代(1960年代〜1990年代)

次に訪れたのが、深煎りの高品質な豆を使い、カフェの「空間」を楽しむセカンドウェーブです。

世界の動き: 1971年にスターバックスが創業。ハワード・シュルツ氏がイタリアのバール文化をアメリカに持ち込み、エスプレッソベースのラテや、家でも職場でもない「サードプレイス(第3の場所)」という概念が定着しました。

日本での展開: 日本では1980年に「ドトールコーヒーショップ」が誕生し、立ち飲みスタイルで安価にコーヒーを提供する文化が先行していました。その後、1996年のスターバックス銀座1号店の上陸により、テイクアウトカップを持ち歩くといったシアトル系コーヒーの「波」が本格的に到来しました。

象徴的なキーワード: スターバックス、エスプレッソ、ラテ、サードプレイス、深煎り

3. サードウェーブ:豆の個性にフォーカスする時代(2000年代〜)

コーヒーを「ワイン」のように、産地や品種の個性を楽しむ文化がサードウェーブです。

特徴: 「誰が、どこで、どのように育てたか」という**トレーサビリティ(追跡可能性)**が重視されます。1999年のCOE(カップ・オブ・エクセレンス)開始や、2002年のブルーボトルコーヒー創業が象徴です。

日本での展開: 2014年のブルーボトルコーヒー清澄白河店の進出が、日本における大きな転換点となりました。

技術の進化: 以前は「ナチュラル精製」の豆は欠点が多く品質が低いとされていましたが、この時代に選別技術が向上。エチオピアの「G1ナチュラル」のような、華やかな風味を持つ高品質な豆が誕生しました。

象徴的なキーワード: シングルオリジン、ハンドドリップ、浅煎り、トレーサビリティ、ブルーボトルコーヒー

4. フォースウェーブ:精製技術による「味の設計」時代(2020年頃〜現在)

現在、私たちは新たな「第4の波」の中にいると言われています。これは、産地の環境(テロワール)だけでなく、「精製(プロセシング)」の技術で味をデザインする時代です。

新たな技術: 微生物を利用した**アナエロビック(嫌気性発酵)**や、フルーツの香りを移す「インフューズドコーヒー」などが登場しています。

なぜ今、この技術か: 「2050年問題」によりコーヒー栽培適地が減少する中、本来は風味が弱いハイブリッド種であっても、精製技術によって高品質なキャラクターを付与できる点が注目されています。

衝撃の体験: ウイスキー樽で豆を寝かせる「バレルエイジドコーヒー」など、これまでのコーヒーの常識を覆すような強烈な風味もこの波の特徴です。

象徴的なキーワード: アナエロビック、インフューズドコーヒー、精製技術の多様化、バレルエイジド

まとめ:コーヒーの波を知ることは、歴史を知ること

コーヒーの「波」をたどると、単なる流行の変化ではなく、戦争や技術革新、そして環境問題といった世界の情勢と密接に関わっていることが分かります。

次にコーヒーを飲むときは、その一杯がどの「波」から来たものなのか、少しだけ背景に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

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