2025年11月度の財務省貿易統計データに基づき、日本のコーヒー輸入状況を分析しました。中でも注目すべきは、他国を圧倒する単価で取引される「パナマ」のコーヒー。なぜこれほどまでに高いのか、伝説の農園情報と共に入札価格の驚きの実態に迫ります。
1. 日本のコーヒー輸入単価ランキング(2025年累計)
最新の統計データから算出した、1kgあたりの輸入単価ランキングです。パナマとジャマイカが突出しています。
| 順位 | 国名 | 平均単価(1kgあたり) | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ジャマイカ | 約 5,558円 | ブルーマウンテンの産地。圧倒的高値。 |
| 2位 | パナマ | 約 2,246円 | ゲイシャ種の聖地。近年価格が急騰中。 |
| 3位 | ケニア | 約 1,228円 | 高品質アラビカ豆。欧州でも人気。 |
| 4位 | コスタリカ | 約 1,023円 | 精選プロセスの多様性で高付加価値化。 |
| 5位 | エチオピア | 約 907円 | 「モカ」の故郷。華やかな香りが特徴。 |
2. パナマ・ゲイシャ:伝説の農園と驚愕の入札単価
パナマのコーヒーが高価な理由は、世界中のバイヤーが競い合う「オークション」にあります。2025年の最新オークション(Best of Panama)では、歴史的な高値が記録されました。
主要農園の2025年落札実績
| 農園名 | 品種・精選 | 落札単価(1kg) | 日本円換算(推定) |
|---|---|---|---|
| エスメラルダ | ゲイシャ・ウォッシュト | $30,204 /kg | 約 453万円 |
| エスメラルダ | ゲイシャ・ナチュラル | $23,608 /kg | 約 354万円 |
| フィンス・ソフィア | ゲイシャ・ウォッシュト | $7,163 /kg | 約 107万円 |
| エリダ | ゲイシャ・ウォッシュト | $2,040 /kg | 約 30万円 |
3. なぜパナマ産は「空路」で届くのか?
統計データを見ると、パナマからの輸入は**成田空港(104)**に集中しています。
- 鮮度維持: 1kg数百万円にもなる豆は、酸化や劣化を防ぐため、船便(数ヶ月)ではなく航空便(数日)で運ばれます。
- 希少性: 1ロットが20kg〜と極めて少量であるため、コンテナ単位の船積みには適さず、プレミアムな貨物として扱われます。
まとめ:コーヒーは「飲む宝石」の時代へ
ブラジルやベトナムといった安定供給国(単価約700円前後)がある一方で、パナマのように「品質と希少性」に特化した国は、1kgあたり数百万という、まさに宝石のような価値を纏っています。
次にカフェで「パナマ・ゲイシャ」の文字を見かけたら、その一杯の裏にある、農園主たちの情熱と世界規模のオークションの熱狂を思い出してみてください。

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